Yanase Derma’s Diary

皮ふ科専門医による皮ふ疾患や論文などの紹介です。https://www.yanased.com/

【皮ふの疾患まとめ】掌蹠膿疱症と関節炎 

こんばんは。

 

本日は、日曜日のお休みに 朝一で大阪に行きまして

乾癬の専門家の集まる会で

 

病診連携(病院とクリニックの間での患者さんの連携)のグループディスカッションをおこなってまいりました。

 

同じテーブル、慈恵医大客員教授の上出良一先生がおられて

また都内で生物学的製剤の承認をとってご開業の園田先生、

また広島からはわたくしと同行頂いたあきもと皮膚科院長先生がおられました。

 

慈恵医大は私大の医学部では慶応と同じくらい有名で歴史ある病院で

 

都内港区のど真ん中、東京タワーのすぐ近くにある病院です。

上出先生はヘルペスアトピー、乾癬などで全国的に有名な先生で

同じテーブルでディスカッションができ、非常に有意義な会でした。

せっかくだからお写真をご一緒させてもらえばよかったです。

教授を退官されたのち、現在は下記でご開業です。

ご挨拶 | ひふのクリニック人形町

また今夜もオンラインでZOOMで患者さん向けの講演をなさっていて

私も拝聴いたしました。

 

 

さて、ディスカッション後の慰労会で、

座長の労をお取りになった猿渡先生と数か月ぶりにご対面し

近況をお話ししました。

鹿児島の猿渡先生、今村総合病院の部長、米倉先生と

ついでに、大阪大学のもと准教授で脱毛症の専門家の乾重樹先生が会場にいらしたので

(以前患者さんをご紹介してお話したことがあるので顔見知りです)

日ごろの円形脱毛症の疑問やトピックスについて情報交換をいたしました。

円形脱毛症にパルス療法を複数回やることの有効性について伺い

判断は難しく議論になることもあるが結論は出ていない、実施する先生もいる、とのことでした。

 

やはりこのような勉強会には有名なかたが多くいらっしゃるので

最新の情報に触れる機会が多く、日ごろの疑問を相談する機会となりますので

勉強会に積極的に参加することは重要だなとおもうわけです。

 

さて、本題(相変わらず遅い)

本日、お知り合いの方から〝掌蹠膿疱症ではないか〟とお問い合わせが来たので

以前のまとめをinstagramに掲載できるようにまとめ直しました。

掌蹠膿疱症はその名の通り掌、足底に水疱や膿疱を形成する病気です

白癬など臨床的に類似した病気を鑑別(そうでないと診断)することが大切です

扁桃炎や副鼻腔炎、喫煙、齲歯などの悪化因子の探索が必要です

悪化因子で圧倒的に多いのが虫歯、ついで扁桃炎です

治療には悪化因子の除去と対症療法が必要です

エトレチナートは催奇形性があるため妊娠は禁忌で、また小児には骨症状、口唇炎などの合併症があります。シクロスポリンは高血圧と腎障害、悪性腫瘍に注意。MTXも肝腎機能障害やなど禁忌が多いです。オテズラは胃腸障害でしょうか。

注射が最も有効です。とても高価ですが・・・

 

さて。。ということで遅くなりました。

おやすみなさいませ✨