みなさん、こんばんは🌃
最近暑くて眠りが浅いためか 早朝に起きられず
勉強時間が不足しています。
・多汗症に関するまとめ
・ボトックス(以下BTA)に関するまとめ
いずれかしたいのですが
まずは喫緊の課題、ボトックスですしょうか。
〆切がないとヒトは先送りしちゃうのでいけませんね💦
ですので、ここで告知しましょう。
8/1より
紙屋町やなせ皮ふ科クリニック にて
ボトックス治療(アラガン社ボトックスビスタ®)
を開始します!
・眉間
・額
・エラ(片側当たり)
・オトガイ
価格は以下に改定して開始します!
ボトックスをされたことはご存じかもしれません。
随分と高い気がしますが、美容ではかなり安価なご提供だとおもっています。
(初期値段設定です、おそらく今後価格は改訂をいたします)
なお、 やなせは
〝アラガンジャパンボトックスビスタ認定医資格〟 を取得しております。
当クリニックでは正規のボトックスを正しい量と正確な知識で行いたいと考えています。
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額のシワボトックス
額のシワにボトックスで治療する場合、この画像のFr1~Fr4の合計7か所に真皮層に注入します。
・当初は4単位程度から始めます。
・各注入点に1単位程度注入し、合計で10単位を超えてはなりません。
・10単位以上入れてしまうと他の筋肉にも作用し、眉毛が下がる恐れがあります。
・眉間ボトックスと併用することで持続期間は高く、満足度は高くなるとされます。
眉毛の近くに注入してしまうと、ボトックスが目の周りの筋肉まで効きすぎてしまい、目が開けづらくなる場合があり、眼瞼下垂のような症状になる場合があります。
そのため、眉毛の一番高い所から1.5cmから2.0cm程度しっかり距離をとって注入します。
・施術後、額が締め付けられるような痛みが出る場合があります。一時的な症状ですので、1週間から1か月にかけて徐々に緩和されます。
・注入部位が内出血し紫斑(出血によるあざ)が残る場合がありますが、1週間前後で徐々に消退します。
・ボトックスの効果は4~5か月で徐々にみられなくなるので、4~5か月ごとの注入をお勧めします。
・妊娠中や授乳中のかたは受けられません。
アゴのシワボトックス
あごの筋肉の収縮によりあごのしわによって
梅干しのようになってしまいますが、アゴボトックスでそれを抑制できます。
アゴのシワにボトックスで治療する場合、m1の2点を中心に注入します。m1は顎の下から上に約1cmのところにあります。中心より5mm離れた個所になります。
あまり外側に注入してしまうと、下唇下制筋に作用してしまうため、中心より5mm離れた個所、つまりアゴの中央周辺に注入します。
痛くないように針はゆっくり垂直に刺します。深さは5mm~6mm程度を狙います。
・まれに強く効きすぎた場合、下顎がうまく動かなくなる場合があります。
一時的な症状ですので、1週間から1か月にかけて徐々に緩和されます。
・注入部位が内出血し紫斑(出血によるあざ)が残る場合がありますが、1週間前後で徐々に消退します。
・ボトックスの効果は4~5か月で徐々にみられなくなるので、4~5か月ごとの注入をお勧めします。
・妊娠中や授乳中のかたは受けられません。
エラのボトックス
・角ばったエラの張った顔幅を縮小し、フェイスラインを細くする目的
・歯ぎしりなどの顎関節症の悪化予防
のため、美容ならず健康の面からも治療が推奨されます。
・咬筋の安全注射推奨部位は口角と耳珠を結んだ線より下方で、
下顎縁を下縁、咬筋前縁を前方、咬筋後縁を後方とした領域の内部1c,m内側を
安全域 safety zoneとします。そのうち赤点で示した3点がスタンダード領域です。
・注射液量は2-4単位ずつとし、笑筋への拡散を防ぐため希釈量にかかわらず1部位当たり1.5mlを越えてはなりません。
・片側10-30単位とされ、当初は片側10~20単位からが推奨されています。
・注射の深さは咬筋筋腹内ですが、上方の浅層に笑筋があるため咬筋前方より1cm離れた部位に打つべきで、さらに深く打つ必要があります。
《副作用》
・思い切り笑えなくなる:笑筋に拡散することで生じます。
・タルミ:咬筋のボリュームが減ることで生じます。HIFUやスレッド・ヒアルロン酸注入がなされることがあると報告されています(当クリニックでは現時点でいずれも対応しておりません)。
・頬がこける:使用量が多いと生じます。
・口が開きにくくなることがあります。
・逆に一時的に咬筋が隆起してしまうことがあります。
以上です。
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なお、最近、皮膚科診療において
私の治療介入により悪化した症例も残念ながら経験しています。
患者さんには
「外用剤によりかぶれることが数%の確率で起きます」と説明して
「違和感を感じたらすぐに中止してください」とお伝えしていますが
実際に起きると患者さんに申し訳ないです・・・。
・ざ瘡治療でBPO(ベピオ)外用で真っ赤になってしまったかた
・ニキビダニざ瘡治療の〝イオウカンフルローション〟でカブレて真っ赤になってしまったかた
・足白癬(みずむし)治療で〝アスタット軟膏〟外用により接触皮膚炎をきたし、id反応(全身性アレルギー反応)をきたし全身がかゆくなってしまったかた
がおられます。
患者さんにはあらかじめ副作用についてもなるべく丁寧に説明しており
何か異常を感じたらすぐにおいでいただくよう説明しておりますし
発症後に説明と対策を講じましたので納得いただいていると思いますが
起きてしまった副作用の責任は処方医である私にあります。
治療により状態がより悪化するのは申し訳ないです。
あらためて、治療する側はあらゆる病態に対する治療に対して
覚悟をもって治療に当たらねばならないと考えています。
それゆえ
治療なさる患者さん側も
処方とは異なる薬を別の部位に塗ったり別の方に使ったり他人に差し上げたり
内服や治療間隔が不規則であり自己判断による中断、再投与など
わたくしの意図とは異なる治療をされることに関しては
私は必ずしも責任が持てません。
「治療される側の覚悟」も改めて喚起したいとおもいます。
ただしこのような副作用に対しては
またこれからも丁寧な説明責任、情報提供を努めてまいり
患者さんに真摯に向き合ってまいりたいと思います。
では、みなさまおやすみなさい。
※この文章に書かれた内容は筆者の論文まとめおよび経験知識に基づいたもので、必ずしもすべての症例に当てはまるわけではありません。治療には専門家の指示のもと行っていただきますようお願いします。内容に関しては適宜改定・修正をする可能性がございます。