Yanase Derma’s Diary

皮ふ科専門医による皮ふ疾患や論文などの紹介です。https://www.yanased.com/

【美容】続・ボトックスまとめ;その3

2023/8/1より​ ​

紙屋町やなせ皮ふ科クリニック にて

ボトックス治療(アラガン社ボトックスビスタ®)

を開始します!

 

・眉間

・額

・エラ(片側当たり)

・オトガイ 

 

価格は以下に改定して開始します!

追記)

現在価格は改訂しています。詳しくはHPをご覧ください。

ボトックス価格



ボトックスをされたことはご存じかもです。

ボトックスの正規品、アラガン社ボトックスとしてはかなりお安いと思います。

なお、​​ やなせは

〝アラガンジャパンボトックスビスタ認定医資格〟 を取得しております。 

 

当クリニックでは正規のボトックスを正しい量と正確な知識で行いたいと考えています。

 

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額のシワボトックス

当院のひたいボトックス

 

・施術後、額が締め付けられるような痛みが出る場合があります。一時的な症状ですので、1週間から1か月にかけて徐々に緩和されます。

 

・注入部位が内出血し紫斑(出血によるあざ)が残る場合がありますが、1週間前後で徐々に消退します。

・ボトックスの効果は4~5か月で徐々にみられなくなるので、4~5か月ごとの注入をお勧めします。

・妊娠中や授乳中のかたは受けられません。

 

アゴのシワボトックス

あごの筋肉の収縮によりあごのしわによって

梅干しのようになってしまいますが、アゴボトックスでそれを抑制できます。

 

 

 

・まれに強く効きすぎた場合、下顎がうまく動かなくなる場合があります。
一時的な症状ですので、1週間から1か月にかけて徐々に緩和されます。

 

・注入部位が内出血し紫斑(出血によるあざ)が残る場合がありますが、1週間前後で徐々に消退します。

・ボトックスの効果は4~5か月で徐々にみられなくなるので、4~5か月ごとの注入をお勧めします。

・妊娠中や授乳中のかたは受けられません。

 

 

エラのボトックス

・角ばったエラの張った顔幅を縮小し、フェイスラインを細くする目的

・歯ぎしりなどの顎関節症の悪化予防

のため、美容ならず健康の面からも治療が推奨されます。

 

《副作用》

・思い切り笑えなくなる:笑筋に拡散することで生じます。

・タルミ:咬筋のボリュームが減ることで生じます。HIFUやスレッド・ヒアルロン酸注入がなされることがあると報告されています(当クリニックでは現時点でいずれも対応しておりません)。

・頬がこける:使用量が多いと生じます。

・口が開きにくくなることがあります。

・逆に一時的に咬筋が隆起してしまうことがあります。

 

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なお、最近、皮膚科診療において

私の治療介入により悪化した症例も残念ながら経験しています。

 

 

患者さんには

 

「外用剤によりかぶれることが数%の確率で起きます」と説明して

「違和感を感じたらすぐに中止してください」とお伝えしていますが

実際に起きると患者さんに申し訳ないです・・・。

 

・ざ瘡治療でBPO(ベピオ)外用で真っ赤になってしまったかた

・ニキビダニざ瘡治療の〝イオウカンフルローション〟でカブレて真っ赤になってしまったかた

・足白癬(みずむし)治療で〝アスタット軟膏〟外用により接触皮膚炎をきたし、id反応(全身性アレルギー反応)をきたし全身がかゆくなってしまったかた

がおられます。

 

患者さんにはあらかじめ副作用についてもなるべく丁寧に説明しており

何か異常を感じたらすぐにおいでいただくよう説明しておりますし

発症後に説明と対策を講じましたので納得いただいていると思いますが

 

起きてしまった副作用の責任は処方医である私にあります。

治療により状態がより悪化するのは申し訳ないです。

 

あらためて、治療する側はあらゆる病態に対する治療に対して

覚悟をもって治療に当たらねばならないと考えています。

 

それゆえ

治療なさる患者さん側も

 

処方とは異なる薬を別の部位に塗ったり別の方に使ったり他人に差し上げたり

内服や治療間隔が不規則であり自己判断による中断、再投与など 

わたくしの意図とは異なる治療をされることに関しては

私は必ずしも責任が持てません。

 

「治療される側の覚悟」も改めて喚起したいとおもいます。

 

ただしこのような副作用に対しては

またこれからも丁寧な説明責任、情報提供を努めてまいり

患者さんに真摯に向き合ってまいりたいと思います。

 

 

 

では、みなさまおやすみなさい。

 

※この文章に書かれた内容は筆者の論文まとめおよび経験知識に基づいたもので、必ずしもすべての症例に当てはまるわけではありません。治療には専門家の指示のもと行っていただきますようお願いします。内容に関しては適宜改定・修正をする可能性がございます