おはようございます☔
梅雨前線が活発で今日も広島は酷い雨です。
10日以上、ひさしぶりの更新です。
先週㈯は福岡入りを予定していたのですが
大雨のため新幹線が止まるというハプニング、
それに加えて
新幹線移動前後で大切な財布を紛失してしまうという大変なことをしてしまって
博多さえたどり着くこともできず
しばらく落ち込んでおりました。
しかぁし!
無事、広島駅のセブンイレブンで発見され届け出ていただき
4日ぶりに戻ってきましたのでほっと一安心です。
ありがとうセブン。ありがとう文春(?)。
盗難されずに、また中身もそのままで本当によかったです・・・。
携帯のアプリの中に財布の中にあるもの一覧と届け出先を記録しているのですが
それが役立ちました。
・警察への届け出(まず電話、のちに直接)
・新幹線落とし物センターへの連絡
・カード会社各社へ停止の依頼、再発行依頼
・免許とマイナンバーカードの再発行
と対応しました。
・(気を付けてはいるのですが)移動時にはかならず周りを見回すよう徹底し
・財布の中にいれるものも必要なカードだけに断捨離しました。
みなさまもおきをつけください・・・
facebookで(一時upしていました)お知らせしたかたがた、ご心配おかけしました。
さて
またもやRCCラジオ〝ごぜんさまさま〟で出演の機会を頂戴することになったので
口唇ヘルペスについてまとめます。ボトックスはまだもう少し時間をください。。。
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再発性単純(口唇)ヘルペス
【まとめ summary】
・口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus; HSV)による感染症です。
・症状は口唇の皮膚や粘膜に紅斑と小水庖の集籏を主体とする病変を生じます。
・主な感染経路は接触感染で,初感染の後,知覚神経節に潜伏感染し,紫外線曝露,過労,ストレスなどを契機に再発を繰り返します.
・HSVにはHSV-1とHSV-2の2種類の型があるが,再発性口唇ヘルペスの多くはHSV-1によって生じます。
・治療は早期から十分量の抗ヘルペスウイルス薬を全身投与することが治療の基本で,初感染や中等症の場合には内服を行い,Kaposi水痘様発疹症などで全身症状が強い重症例や免疫不全患者に対しては点滴静注を行うこともあります。
・トピックスとしてPIT(patient initiated therapy)という、あらかじめ持参しておき、発症時に速やかに抗ウイルス薬を単回投与し、症状を抑制する治療法も適応となっています。
【病因・発症機序 Etiology and pathogenesis】
・口唇ヘルペスはHSVによる皮膚・粘膜感染症の代表的疾患です。
・HSVは皮膚や粘膜のどこにでも感染し,小水庖やびらんを形成します。HSVにはHSV-1(口唇や顔面などに感染)とHSV-2(性器など下半身に感染)の2種類の型があり再発を繰り返します。
・感染経路は接触感染で、以前は乳幼児期に親などの唾液中に排泄されたHSV-1に感染することが多かったのですが近年では衛生状態の改善や核家族化などの影響で乳幼児期の感染が減り、成人の初感染例が増加してきているとされています。
・初感染の後、知覚神経終末から逆行性に移動し、神経節に潜伏します。病気が治ってもウイルスは体内から消えることはなく、知覚神経節の神経細胞に潜伏感染し,再活性化の機会をうかがっています。発熱や紫外線への曝露、疲労などをきっかけに潜伏ウイルスが増殖を再開し、知覚神経を下行して皮膚あるいは粘膜に再発病変を生じます。
【臨床症状clinical condition】
・HSV初感染の多くは不顕性感染(症状としてあらわれない)なのですが、症状が出現する場合には重症になることが多く,水庖やびらんが広範囲にみられ,炎症症状が強く、疼痛、発熱、リンパ節腫脹などの全身症状を伴うことが少なくありません。
・初感染ののち、三叉神経節(やときに後根神経節)に潜伏感染していたウイルスはさまざまな頻度で再活性化して口唇やその周辺に再発病変を生じます。日常診療で遭遇する口唇ヘルペスのほとんどが再発型で、ぴりぴりした刺激感や違和感などの前駆症状の後に、あかみを伴う小水庖が集籏性に出現します。水庖はしだいに膿庖化し、破れてびらんや浅い潰瘍となり、痂皮(かさぶた)を形成し、通常7~10日で治癒します。
・アトピー性皮膚炎などの湿疹から接触感染するKaposi水痘様発疹症や、手指の小さな傷口から接触感染するヘルペス性瘭疽という疾患もあり、前者では入院のうえアシクロビル点滴加療が望まれます。
【治療 treatment】
できるだけ早期に抗ヘルペスウイルス薬による治療を開始します。
1.全身療法
バラシクロビルあるいはファムシクロビル内服による治療が基本です。免疫抑制療法や化学療法中,Kaposi水痘様発疹症,初感染で全身症状が強い場合など,重症例では入院のうえ、アシクロビル点滴静注を行います。
2.外用療法
再発型の軽症例では,アシクロビル軟膏またはビダラビン軟膏を1日数回塗布します。また、細菌二次感染の予防口的で抗菌薬含有軟膏を使用することがあります。
【生活指導day-life guidance】
・HSVは主に接触により感染するため、直接的な接触以外にも患部に触れた食器などを介しても感染することを説明し、共用しないようにします。
・HSVは神経節に潜伏感染し、再発しうる疾患であることを理解してもらい,再発の誘因となる紫外線曝露、過労、ストレスを避けるよう説明します。
【新しい治療の話題~PIT処方~ topix】
再発を繰り返す口唇ヘルペス症例では,事前に処方をしておく patient initiated therapy(PIT)が承認されています。ファムビル® やアメナリーフ®を事前に処方しておき,違和感や灼熱感,掻痒感といった初期症状を自覚したときに速やかに内服するという方法があります。
さて、、、
ではではみなさま、雨ですが😿
良い週末をおすごしください・・・。
※この文章に書かれた内容は筆者の論文まとめおよび経験知識に基づいたもので、必ずしもすべての症例に当てはまるわけではありません。治療には専門家の指示のもと行っていただきますようお願いします。内容に関しては適宜改定・修正をする可能性がございます。