おはようございます。
本日は講演会に参加するため東京からの更新です。
わたしの専門とする《乾癬》という病気があります。
乾癬は遺伝的な体質に加えて、高血圧や肥満などの内的な因子、
ストレスや飲酒、喫煙、こする刺激などの外的な因子が複合的に組み合わさり
発症するとされています。
乾癬は皮膚に
・赤いガサガサが
・頭皮、腰やせなか・すね などにだんだんと広がり
・かゆみを伴うこともあり慢性的に経過する
・爪の変形やゆび、アキレス腱や肩、腰の痛みを伴うこともある
という皮ふ病で

乾癬(かんせん)とは?原因について|乾癬.com|マルホ株式会社
しばしば肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病を合併します。
(以下に自分の作成した講演会のスライドをはりつけます)




ということで、
乾癬の患者さんは
肥満や高血圧、糖尿病などの背景に気を付けつつ
外用剤や紫外線で治療して、
特に重症な乾癬の患者さんは
全身治療(オテズラやソーティクツという内服薬や、トルツ、ルミセフ、コセンティクス、トレムフィアやスキリージという注射薬などがあります)
を重症度に応じ投薬すれば症状は改善することがわかりました。
ここで、いかに肥満、脂肪とたたかうか!
ぼくもなるべく意識しているんですが、ガイドラインに目を通してみました。
肥満症ガイドライン2022 というものがあります。
【肥満】の定義ですが
厚労省では、BMI22を標準とし、25以上のものを肥満と定義しています。
BMIとはbody mass indexのことで、
BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)の二乗]
で計算され
・BMI標準値は「22」とされ、この値に近いほど病気にかかるリスクが低い
・BMIが18.5未満は低体重、BMIが25以上は肥満と判定
・BMIが25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病リスクが2倍以上
・BMIが30を超えると高度な肥満として、より積極的な減量治療が必要
・日本肥満学会ではBMI25以上、WHO(世界保健機構)では30以上を肥満と定義

【治療目標】
1.減量は肥満症治療の目的ではなく、手段である
2.肥満症の治療目的は、肥満に起因・関連する健康障害の予防・改善である
3.健康障害の予防・改善には内臓脂肪の減少が有効である。
4.減量目標を達成し、リバウンドを防止するためには患者さんの個性を把握し、生活習慣の改善に向けた行動変容を促す行動療法が有効である。
5.肥満症の減量目標は、3‐6か月で現体重の3%である。
【食事療法の目的・効果・減量目標】
1.肥満症の治療は食事療法が基本。食事療法を実行することで内臓脂肪の減少が得られ、肥満に伴う健康障害の改善が期待できる。
2. 体重減少のためには、食事摂取エネルギーの減量が有効。
3.肥満症の摂取エネルギーは、目標体重×25kcal 以下。
4. エネルギーの内訳は炭水化物50ー65%、蛋白質13‐20%、脂肪20-30%。
5.肥満症の食事療法では必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要。
6.合併症の改善にはリバウンドを伴わない継続した減量が大切。
7.食事療法として全飢餓療法は危険である。
目標体重はBMI22とされていますが、
女性の美容体重は20,シンデレラ体重(モデルとか)は18との記載があります。
150㎝;49.5㎏ 美容体重;45㎏
160㎝;56.3㎏ 美容体重;51.2㎏
170㎝;63.6㎏ 美容体重;57.8㎏
180㎝;71.3㎏
です。体重がやせていればいるほど良いわけではないです。
BMI18.5を切れば〝やせすぎ〟ということになりますし
個々人で判断すべきですよね。
とはいえ、〝痩せたい〟と考えているのであれば、
適正体重を知り、それに向けた行動の変容が必要です。
モチベーションの維持には、記録することが大切で
(レコーディングダイエット)そのようなアプリもいくつかあるようです。

運動療法も



↑ここから判定できます

なんにしても、
◎目標をもって(まずは目標体重を設定する)
◎期限を設けて(具体的にいつまでかの期限を設ける)
◎記録しながら(きっちりと記録して見える化する)
◎継続する(続けることですね💦)
ことが大切なんですね。
なんでも、、、勉強にしても、ダイエットにしても、貯金をするにしても
いずれも同じで
正しく知り、正しく実行することが必要だということがわかりました。
さてさてー、
今朝の講演会には集中して参加できそうです!
ではでは行ってまいりまーす💨
※この文章に書かれた内容は筆者の知識や考えに基づいたもので、必ずしも正しい情報ではない可能性があります。また、本ブログ内で書かれた治療は、それぞれ専門家の指示のもと行っていただきますようお願いします。内容に関しては適宜改定・修正をする可能性がございます。