みなさま こんばんは。
やなせでございます。
昨日は朝から休診にさせていただき西日本皮膚科学会に参加してまいりました。
(お休み中やなせ皮ふ科に来られた方がおられたら申し訳ございません)
本日18時ころ広島空港につきその後無事帰宅いたしました。
企業から講演会演者としてご依頼いただき
乾癬におけるフォーム製剤の講演をしてまいりました。
(沖縄の今学会では私服参加推奨でしたのでポロシャツです👚)
フォーム製剤は
・過飽和状態でとてもよく角質に浸透し吸収される
・オテズラなどの全身療法にさえ勝る効果が期待されるという報告もある
・ストロンゲストのデルモベートよりも有効で、かつ皮膚萎縮などの副作用が少ない
など 製剤の有効性と安全性を自験例やアンケートを通じて報告いたしました。
座長が金沢大学准教授の浜口先生、阪大教授の藤本先生と
いずれもなぜか乾癬と全く関係のない膠原病(特に強皮症)の専門家でらっしゃいました。
先生方も、「なんでなんだろうね?」とおっしゃってました。
しかし阪大教授の藤本先生はパワフルでユーモアあふれる方です・・・。
発表はつつがなく終わりました。
懇親会でも沖縄独特の盛り上がりを見せましたね、
琉球大の医局長、宮城先生とは昔一緒に講演をしたことがありますが
ほんとにすごいパワフルです。本当にお疲れさまでした。
WJPR(西日本炎症性皮膚疾患研究会:当院も名を連ねています)で参加のみなさんも
それぞれご発表があったようでお疲れさまでした。
虎の門の元部長、大原先生もおいでで10年ぶりくらいでしょうか?
ご挨拶できました。
さて
この度の学会の復習です。
○葛西健一郎先生:シミの治療総論/各論
シミの種類は以下5種以外はない!
①老人性色素斑(日光黒子)②雀卵斑 ③肝斑 ④ 炎症後色素斑 ⑤ADM
それぞれどのように診断し分類し、どのように
治療するかを細かく講演してくださいました。
葛西先生は肝斑にレーザーは禁忌の立場を取っておられます。
肝斑にレーザーが有効だとか真皮内肝斑だとかいうのは
診断と定義がそれぞれ間違っているとバッサリです。
海外のどの文献にもレーザーが治療選択肢には入っていないとのことです。
トーニングの是非は私からの明言は避けますが、有効例もよく目にしますので
症例を選べばよい可能性はあるのかもしれません。
肝斑にはやはりトラネキサム酸ととにかく刺激を与えないことです。
当院ではTAとVitC外用に加えてトレチノイン+HQでしょうか、やはり保存的にやるのが一番良いようですね。あとで直接ご質問し名刺交換いただきました。
② 田中暁生教授(広島大)
蕁麻疹総論
蕁麻疹、とくにその7-8割を占める特発性蕁麻疹にはやはりIgE検査は不要だと
おっしゃっていました。蕁麻疹の原因は何ですかという問いにIgE検査を行うことは多くの場合無意味で患者さんを混乱させるだけだということです。
皮膚科専門医で検査をされる方は少ないと思うのですが
アレルギーを標榜した先生では逆に検査されることがある気がします。
急性蕁麻疹は1か月以内に85%が治癒し、
残り15%のうち5%弱が慢性蕁麻疹に移行すると報告されていました。
慢性蕁麻疹になると
抗ヒスタミン薬で症状が出なくなるのが1年で30%、5年で50-60%
薬剤がいらなくなる完全治癒は1年間で10%、5年でも20%程度と
完治にはかなり時間がかかることがわかります。
ただし永久に出続けるわけではなく
時間はかかるが完全寛解は十分期待できる疾患だと強調しておられました。
③まきづめ治療 和田康夫先生
アクリル爪の凄い技術を
もとNsでネイリストのチャンピオンの方に披露していただきました。
instagramで発表しておられるのでフォローして
当クリニックでも技術を習得したいと思います!
いましばらく、爪修正セットを購入して技術を導入するまでお待ちください。
こんな爪を治したい方は当クリニックでもできるようになれば
いずれ発信しますので治ったらいいですね✨
追記)
2023/11~よりネイリストを招聘して巻き爪の爪アクリル法を開始しています!
また発信しますが、ご興味ある方は受診のうえご相談ください!
完全予約制で対応します。
さて、ではおやすみなさいー✨