Yanase Derma’s Diary

皮ふ科専門医による皮ふ疾患や論文などの紹介です。https://www.yanased.com/

【時事】ケナコルトA供給の途絶に思う【皮ふ疾患】

こんばんは。

 

紙屋町やなせ皮ふ科クリニック院長の柳瀬です。

 

当院において、〝ケロイド〟や、〝重症ざ瘡・膿瘍〟〝円形脱毛症〟

治療において実施してきた

ステロイド(ケナコルト)注射、通称【ケナ注】が

7月より入手困難となるみこみです。

 

その背景について考察してみます。

 

 

その原因や対策については

chatGPTやGEMINIにきくと理路整然とすべて回答してくれるので、

僕の意見は不要です。。。

 

簡単に言うと

■ 政府は医療費抑制により、年度改定で医薬品を毎年安くなるように設定した

■ 安すぎる薬剤は、医療には必須にもかかわらず、利益が出ないためメーカーや後発医薬品業者も製造から撤退した(抗生剤のセファゾリンも)

■ 国内メーカーが製造せずにインドや中国に依存したため、生産のラインが途絶すると供給が不安定となった

降圧剤や抗生剤などの必須薬剤も入手困難なものが多い

以下AIを用いて回答してみます。

 

1】供給途絶原因・背景

🔹 ① 原材料・薬(API供給問題

  • 多く医薬品インド中国など特定地域依存ています。

  • COVID-19以降、ロックダウン・輸出規制・物流停滞により供給断続に。

  • 特に日本7以上国外依存おり、国内生産体制脆弱です。

🔹 ② 製薬企業不祥事・製造停止

  • リックメーカー(例:工、小林化工など)によるGMP違反品質問題一斉製造停止

  • 安価薬価利益く、製造維持インセンティブ低下 → 製造撤退も。

🔹 ③ 薬価制度医療経済政策影響

  • 日本薬価制度では、長期収載品・ジェネリック過度価格圧力かっており、企業利益見込ず、生産から撤退やすい。

  • 製薬会社採算ない供給継続しない傾向。

🔹 ④ 災害・戦争・国際情勢

政策・規制の要因:

  • 薬価制度: 前述の通り、薬価改定が企業の採算性に影響を与え、供給意欲を減退させる可能性があります。
  • 後発医薬品の使用促進策: 後発医薬品への移行が進む中で、先発医薬品の製造量が減少し、供給不安につながることがあります。
  • 製造販売承認制度: 承認取得や維持にかかるコストが、企業の撤退を招く可能性があります。

政治的背景(考えられる要因):

  • 医療費抑制政策: 政府の医療費抑制策の一環としての薬価改定は、製薬企業の収益性を圧迫し、結果として供給不安につながる可能性があります。
  • 国内産業保護の観点: 国内の製薬産業の育成や安定供給体制の構築が十分でない場合、海外依存度が高まり、供給リスクが増大する可能性があります。
  • 安全保障の観点: 医薬品の安定供給は国民の健康を守る上で重要な安全保障の要素ですが、その認識や対策が十分でない場合があります。

 

3】対策・対応方向

🔹 医療現場対処

  • 処方見直し代替切り替え、局所投与内服/経口一時変更するなど。

  • 薬剤師連携在庫ある薬剤把握、早期処方調整。

  • 情報共有地域医師診療所ネットワーク対応共有。

🔹 制度・政策レベル必要対応

  • 薬価制度抜本見直し基幹に対する適正薬価設定。

  • 国産薬・製剤育成支援製薬インフラ国内回帰。

  • 必須医薬品国家備蓄制度インスリン抗生物質・ステロイドなど基幹備蓄制度整備。

4】今後動向医師として備え

  • 2024以降ジェネリック供給不安続く見込み。

  • 医師としては、**「代替候補知識持つ」「薬剤師・連携」**すること今後ますます重要。

  • 日本医師学会、から逐次情報発信おり、定期確認必要です。

ケナコルトA代替について

🔹 ケナコルトA特徴

  • リアシノロンド:中〜強力合成副腎皮質ステロイド

  • 長時間持続局所注射関節注射、注射など使用)。

  • 同等製剤ています。

🔹 代替候補(用途て)

代替 有効成分 特徴・用途 注意
デカロン注射 デキサメタゾン 即効あり、短期炎症制御に◎ 効果持続時間く、投与必要
ソル・メドロール注(濁) ゾロアセテート ケナコルト比較的近い。あり 国内供給不安定場合あり。製造中止懸念
プレドニン注(濁)※一部輸入 プレドニゾロン 有用だが入手困難 供給状況左右れる

 

 

 

これらは

日本における政治的な無策が関連していると考えています。

日本医師会や政府の対策が後手に回っていることが問題ではないでしょうか。

 

食糧自給率問題と同様、

医療費を抑制するための本丸である対策を本質的に解決せず、

「表面的に医療費を抑制する」ことのみに主眼を置くことにより生じた問題ではないかと感じています。

 

物価や最低賃金は何10%も上昇したのに、

日本人の平均年収と同じく、

医師の給料も30年前と比較しても全く上昇していません。

 

日本人の給与は低迷したまま

 

病院経営はかなり厳しい状況に置かれており、

物価高や人件費の上昇、診療報酬の低迷などにより、

なんと60%を越える病院が赤字経営をしています。

 

 

外から文句を言うのは簡単ですが 政府や官僚側からすれば

「実際には管理する側にまわってやってみろ」、

と言われるとそうかもしれませんが

 

本質的に日本人の給与を増やし、わたくしどもの暮らし向きが良くなるには

この硬直化したさまざまなしがらみを大胆に変革する

劇的なパラダイムシフトが必要ではないかと感じています。

 

ではでは・・