Yanase Derma’s Diary

皮ふ科専門医による皮ふ疾患や論文などの紹介です。

【開業準備】開業医先生巡り最終章  【美容】レーザー勉強会 宮田塾参加

先生

みなさんこんばんは。

 

まさかのダブルヘッダー 

日にふたつもブログ書くというわたし。

ひまなのか!と言われれば 当直中

 

さきほどひどい〇〇が来てて ○○を△△してきたところで・・

(書くと個人情報に抵触するかなと?)

一応仕事はしています💦

 

さて、昨日11月12日は皮膚の日(イイヒフですね)でした。

 

 ダジャレですやん・・・!

 

来週11/20に皮膚の日に関連した皮膚科無料検診があり

私も対応するようにお声がけいただいていますので

検診医として参加してまいります。

皮膚の日無料相談会 パンフ

 

 

さて、前置きが長くなりましたが

イイヒフにかこつけた

(かこつけたって、託けたって書くんですね、しらんかった)

 

※かこつけて 託つけて
他の何事か要因として半ば強引に関連付けるさま。言い訳用いるさま。

 

わけじゃないですが

地域のお世話になった先生がたにご挨拶してまいりました。

 

土曜日の極めてお忙しい診療の合間にも関わらず

(先生がたお邪魔しました💦ありがとうございました)

みなさま一様に私に激励のお言葉を頂戴し

元気づけていただきました。

 

ときには治療のとても難しい貴重な患者さんの症例をご紹介いただき

私も、先生方や患者さんのみなさまに成長させていただきました。

改めて御礼申し上げます。

 

 

本日は、お昼からレーザー治療で高名な

宮田成章先生、塚原孝浩先生の両先生のお話をリアルでお聞きする勉強会
通称 “宮田塾” に参加しました。
 
魁!男塾!みたいですね。

さて。。。(スルー推奨)
 
 
レーザーの基本原理と、学んだことだけ書いて今夜は終わりにします。
 
そもそもLASERって何?て話ですがご存知かもしれませんが
LASERって略語なんです。
Light
Amplification
Stimulated
Emission of
Radiation
つまり「誘導放出による光増幅の放射」という意味です。
和訳するとわけわからんですね。
 
 
わかりやすくいうと、、、
 
普通の光はさまざまな波長(光って波なのね)が混ざり合って、様々な方向にむかいます。
 
ですがレーザー光は単一波長で(波の大きさ、波の山と谷)
がそろっているので一定の方向に進み光が広がりにくいのです。
 
ゴルゴが撃つときに光が額にあたる例のアレです。きっと。

レーザー光(フリー素材より)

光の波長とレーザーの種類、ヘモグロビンとメラニンの吸光度は以下のようになっています。

Anderson RR, et al. Selective Photothermolysis. Science 220:524-527, 1983を引用改変
 
レーザーにはざっと
ルビー(Ruby:694nm)
アレキサンドライト(Alex:755nm)
ネオジム・YAG(Nd-YAG:1064nm)
ほかDye(585nm)、Diode(810/940nm)
などがあります。
ほかにもいくつかでてるみたいです。
 
LASERの理論は
Selective Photothermolysis(SP:選択的光熱融解理論)により
1980年代にRR.Andersonらにより提唱されました。
瘢痕を残さずに、ターゲットだけに熱エネルギーを与え破壊するという理論です。
 
カエルを殺さず、カエルに打撃を与え下の岩を壊すような
そんな理論です。
(つまり表皮などの周囲組織にダメージを与えずに
血管やメラニン色素だけを選択的に破壊する)
 



👆 コレですね
 
LASERやるなら
SP:選択的光熱融解理論とか
熱緩和時間とか
パルス幅とか
理解が必要となります。
 
 
 
SPを達成するために必要な光の条件は3つあります。
 
1) 波長 : 上記
メラニンをターゲットにするなら
ヘモグロビンに吸収されない630nm以上が望ましいとされます
Hgbに吸収されると出血しますからね。
 
2) 照射時間 :ミリか、マイクロか、ナノか、ピコか
メラノソーム(メラニン色素みたいな)の熱緩和時間(TRT:
thermal relaxation time)より短いパルス幅の光でなければなりません。
50nsecより長いと、瘢痕をきたす可能性があります。
パルス幅が長いと日光黒子/老人性色素斑のような表在性のものでは治療は可能ですが、熱の拡散で真皮にダメージを与えると瘢痕を形成することがあり安全域が狭いです。10年以上昔、このロングパルスアレックスで治療していたことがありましたが熟練の技を要しました。PIH(炎症後色素沈着)も強かったです。
 
3) 照射エネルギー 
(単位面積当たりの熱エネルギーをフルエンスといいます)
 
1)QRuby;
波長:694nm
深達度:deep
メラニンへの吸収;よい
パルス幅:20-40nsec
衝撃波:中等度
瘢痕形成:ない
2)Qアレックス
波長:755nm
深達度:deeper
パルス幅:50-100nsec
衝撃波:軽度
瘢痕形成;少ない
3)QNd/YAG
波長:1064nm
深達度:deeper
メラニンへの吸収:中等度
パルス幅:5-10nsec
衝撃波:高度
瘢痕:要スキャナー
 
Rubyが無難ですが、AlexでもNdYAGでも色素病変は問題ありません。
一般にはRubyやAlexが選択されるでしょうね。
メラニン色素だけをターゲットにするならRubyがよかったかも。
 
 
NdYAGはHgbへの吸光度が高いため赤ら顔にも効果がありますし
もっとも深達度が深く熱エネルギーが真皮に到達するため
皮膚の若返り(rejuvenationといいます)もできます。
 
ただちょっとRubyやAlexにくらべると難易度が高めかもしれません。
ただしメラニン色素への効果はそこまで変わらないとされています。
 
塚原先生にも直接おたずねしたのですが
どのレーザーを使っても上手に使えば
効果はそこまで変わらないとおっしゃっていました。
 
それよか遮光とかこすらないなど施術前後の生活指導、
HQ(美白剤)の上手な使用のほうが大きいと思います。
これは後日コラム貼り付けますのでご参照ください。
 
 
ちなみに、今もてはやされているpicoLASERですが
パルス幅を一桁短くしたもので
パルス幅が短いだけなので色素斑への効果は変わりないとされている
のではないかと思います。
衝撃波が強いですので
肌の若返り(rejuvenation)には効果があるでしょうが
表皮のmelaninに吸収された場合脱色素斑をきたす可能性があるようです。
 
美容の先生はPicoの効果を知ってしまうと、やっぱPicoがいいよね、
みたいにおっしゃってたので
有効性に差はあるのかもしれませんが 
 
まだ効果は私の中では未知数です。
ただしSP理論から言うとおそらく大きな差はないのではないでしょうか?
まだわたくしの理解が不十分ですので
これに関してはまたいつかまとめるかもしれません。
 
ちなみにIPL(様々な光波長からなる)
はダウンタイムがなく(その日からお化粧が可能)、
上手に使えば赤ら顔や脱毛にも使えるようですが
マイルドに当ててマイルドな効果というところが
一番患者さんウケはいいと聞きますがぼく向けではないなと思いました。
もっとはっきりとスパッと効果を出したいと思っています。
もちろん患者の皆さまに応じた対応はしてまいります。
 
 
宮田先生にも直接ご質問して たるみ手術についてうかがいました。
肌のタイトニング、引き上げ効果としてはもう
たるみ引き上げの手術はしておられないとおっしゃっていました。
簡単な手術ならHIFU(皮下脂肪織や筋膜までのたるみひきあげ機種)
でできるからですと。
多くの美容では一回で10万以上の費用が掛かります。。。
値段も高いですが効果も高いようですね(当院未導入予定)。
 
やるなら数時間かけて行う手術で、筋膜まではがしてあげる手術で
昔は宮田先生もされていたそうなのですが 
おそらくダウンタイムはひどく長いですし合併症も大きそうで
もうそのような時間はないので、とおっしゃっていました。
 
自分としては
できれば自分で自分に肌のたるみ引き上げの手術をしたいんだけどな、
とおもいます。
 
 
宮田塾には、
広大皮膚科医局の同門の先生幾名か
プルミエの理事長、雑賀院長(お写真撮っていただきました)

プルミエ 雑賀先生たちと。
さて、めちゃ遅くなりました。。。
明日から月曜日、一週間みなさま頑張りましょう!